
デーリー東北新聞社(広瀬知明社長)が八戸市鮫町の種差海岸芝生地エリアに整備した、飲食と宿泊を核とする複合施設「ミチル種差」が5月27日、グランドオープンしました。記念セレモニーで関係者がテープカットを行い、八戸が誇る景勝地に誕生した新たな観光拠点のスタートを祝いました。ディナーとセレクトショップ、宿泊を含めたフル営業が始まり、種差観光の通年化と魅力創出を目指します。
セレモニーで、施設を運営する子会社「DTプロジェクト」の荒瀬潔代表(デーリー東北新聞社会長)は「種差の魅力を伝え、観光を下支えすることで新しい風が吹き始めてほしい」とあいさつ。熊谷雄一市長らが祝辞を述べました。
続いて市立種差小の全校児童16人が登場。種差に魅了された詩人佐藤春夫が作詞を手がけ、美しい海辺の風景を表現した校歌を斉唱し、式典に花を添えました。
レストラン棟ではディナーの提供が始まりました。予約客が早速訪れ、フレンチとイタリアンを融合させた創作料理を優雅に味わいました。北奥羽地方の旬の食材を使ったディナーは予約制で、フルコース2種(税込み7700円と1万1千円)から選べます。
併設ショップ「1to9(ワントゥナイン)」では、北奥羽各地から厳選した逸品を販売。デザインや食材にこだわった菓子や飲料、土産品、伝統工芸品を多彩にそろえ注目を集めました。
宿泊施設は戸建てタイプの全3棟で、各棟4人(当面2人で、3人以上は要相談)まで利用できます。平日1泊2食付きのドリンク込みで、大人1人2万8500円(税込み)からになります。
先行営業したランチやカフェ、テイクアウトは好評で、この日も多くの客が利用しました。周辺の海や天然芝生地を観光中に立ち寄り、ジェラートや軽食をテイクアウトする人も目立ちました。
弘前市から訪れた会社員五十嵐耀一さん(27)は「ショップの土産品が特徴的で面白かった。宿泊施設も良さそうなので、泊まってみたい」と話していました。
問い合わせはDTプロジェクト=電話0178(70)5256、午前10時~午後5時=へ。
【写真説明】
ミチル種差のグランドオープンを祝い、テープカットする関係者=5月27日、八戸市鮫町